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ガラスを2万ピース使って作られたステンドグラスの甲冑(かっちゅう)=2025年4月27日午後3時23分、名古屋市中村区、吉村美耶撮影
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 豊臣秀吉の生誕地とされる名古屋市中村区で、秀吉をイメージしてつくられた甲冑(かっちゅう)が「ステンドグラスで制作した最も大きい甲冑」としてギネス世界記録に認定された。秀吉をまつる豊国神社(同区)が所蔵し、一般公開を検討している。

 豊国神社は1885(明治18)年に地元有志らが創建。全国から多くの人が参拝に訪れる。

 甲冑は、秀吉が身につけていた「一の谷馬藺兜(ばりんのかぶと)」をモチーフにしている。高さ213センチ、幅77・4センチ、奥行き60・7センチ。重さは約80キロある。東京都のステンドグラスアーティスト、ヨージウチヤマさん(41)が約2年半かけて完成させた。

 ウチヤマさんはフランスでの修行中、「和洋折衷で何かつくれないか」と構想していた際、甲冑が思い浮かんだという。

 33色のビンテージガラスを2万ピース使った鮮やかさは、秀吉の派手好きな一面を表現している。80のパーツからなる甲冑の精巧さは本物さながらで、専門家も「よくできている」と評価する。

 豊国神社で27日、審査が行われた。高さ、幅、奥行きの合計が基準となる300センチを上回ったため、ギネス世界記録に認定された。

 神社の近藤一夫宮司は「唯一無二の世界一。非常にありがたく思う。(甲冑は)宝石をちりばめたようなもので、天下統一の覇者、秀吉公にぴったり」と話した。

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