自民党の裏金問題をめぐり、菅家(かんけ)一郎衆院議員(比例東北ブロック)が派閥から受けた計1289万円のキックバック分の所得税を納めていないのに、所得税の控除だけを申請していたことがわかった。菅家氏が取材に認めた。専門家は「納税はしていないのに税制上の優遇だけを受けており二重に悪質だ」としている。
菅家氏は2018~21年に、清和政策研究会(安倍派)から計1289万円のキックバックを受領し、それを自身が代表を務める「自民党福島県第4選挙区支部」に個人名義で寄付していた。いったん個人の所得にしてから寄付をしたことになる。
租税特別措置法上、個人が政党に寄付をすると、税優遇を受けられる。菅家氏はキックバック分の寄付に伴い、約148万円の所得税控除を受けていた。
菅家氏は取材に「政治資金収…