作家の司馬遼太郎は、週刊朝日の連載「街道をゆく」で、両国のある本所・深川を描いている。
ただ、取材を終え執筆に取りかかる頃、週刊朝日の担当編集者にこんな手紙が届いた。
「東京の本所深川、そのあと、いくら考えてもつまらぬ所だと思うようになりました」(「司馬遼太郎が語る日本 未公開講演録愛蔵版Ⅱ」朝日新聞社刊)
記者生活30年の僕は、その約半分を両国と相撲の取材に費やしてきた。司馬さんに口答えするわけではないが、本所深川ほど面白い土地はない。
専門家が苦笑「よほど猥雑だったんでしょう」 ストリップも……
江戸時代の両国は、浅草と並…