台風7号による佐治川の増水で崩壊した橋。一帯では断水が続いた=2023年8月22日、鳥取市佐治町、大久保直樹撮影

 日本は島国のため、気象においても数々の影響を海から受けています。台風もそのひとつで、年間を通じて25個前後発生するうちの数個が毎年日本に上陸しています。台風は季節に関係なく発生しますが、特に夏から秋にかけてはその活動が最も活発になる時期です。

 台風の発生原因は暖かく湿った空気です。例年8月から9月ごろは北太平洋の海水の温度が高く、海面で暖められた空気が上昇することで熱帯低気圧となります。このとき周囲に放出した熱がエネルギー源となり、熱帯低気圧がさらに発達して風速が増すと台風に成長します。

 台風の強さや大きさは多くの自然条件が複雑に関係していますが、近年は地球温暖化の影響を受け台風が大きく勢力が強い傾向です。また、複雑な進路をたどり、寿命の長い台風も見られるようになりました。

 気象庁は、今年の夏から秋に…

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