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雨に濡れたハイビスカス=2024年5月21日午前11時42分、那覇市久茂地、伊藤和行撮影

 梅雨の時期は大雨への警戒が必要で、農作物のための貯水も大切です。そのほか日常生活にも色々な面で影響が大きいため、気象庁では例年、梅雨の入りや明けを発表しています。日本ではふつう、梅雨の入りも明けも、南に位置する地域から順に起こります。今年の沖縄では、5月21日に梅雨入りが発表されました。みなさんがお住まいの地域でも、そろそろ梅雨入りが発表されましたか?

 日本付近には様々な性質の気団(空気のかたまり)があり、これらが季節によって多様にバランスを変化させます。梅雨に関しては、太平洋のほうにある小笠原気団と、オホーツク海のほうにあるオホーツク海気団の影響が大きい時期です。小笠原気団は日本の南側にある暖かい気団で、オホーツク海気団は日本の北側にある冷たい気団であるため、この二つの気団が接すると、その温度差により強い上昇気流が発生します。

 上昇した空気は気圧が下がる…

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