長崎市の浦上天主堂で17日、米軍の原爆投下で破壊され、米国のカトリック信者らの支援で復元された鐘を取り付ける作業が始まった。原爆で二つあった鐘の一つが壊れ、天主堂の再建後は片方だけが使われてきたが、被爆80年の今年8月9日には二つの鐘がそろって鳴り響く。
鐘の設置作業を前に、天主堂前で鐘の祝福式があり、カトリック長崎大司教区の中村倫明大司教が「80年前の悲惨な戦争の殺し合いや、核兵器がもたらした非人道性の惨劇に対する許しと和解のしるしであり、世界平和に向かって歩んでいけるという希望の証し」などと述べ、鐘に聖水を注ぎ、香を捧げた。
復元のきっかけは、原爆開発…