関西在住の歌舞伎俳優による公演「あべの歌舞伎 晴(そら)の会」が、今年で10回目を迎える。節目に上演するのは、大坂が舞台の「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」。第1回から候補に挙がっていた念願の演目で、浪花の夏を熱く盛り上げる。
「晴の会」は、松竹上方歌舞伎塾の第1期生の片岡松十郎、片岡千壽(せんじゅ)、片岡千次郎を中心に2015年に結成した。上方歌舞伎塾で指導にあたった片岡秀太郎を監修に、日本舞踊の山村流六世宗家・山村友五郎を演出に迎え、毎夏に公演を続けてきた。
秀太郎は21年5月に他界。弟子の千壽は「ただただ秀太郎の教えを胸に、上方の役者としての意地とプライドで、なんとか10回までたどり着いた」と思いを語る。
関西の俳優の勉強会「上方歌…