【動画】試験点灯され夜空に浮かび上がった万博会場の「大屋根リング」=朝日放送テレビ、西晃奈撮影
2025年大阪・関西万博のシンボルとなる世界最大級の木造建築「大屋根リング」が21日夜、試験点灯され、温かな光に照らされた1周2キロの円が夜景に浮かび上がった。
万博会場となる大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)で建設が進むリングは、海外パビリオンなどを取り囲むように設置され、「多様でありながら、ひとつ」という理念を表す。上部は展望スペースで、下部は日よけや雨宿りの場となる。会期中は夜間にライトアップされる。
大きさは直径675メートル、高さは12~20メートル、幅30メートル。約2万7千立方メートルの木材を使い、建設費は約344億円を見込む。8月に一周がつながり、植栽やエスカレーター工事などを経て来年2月末に竣工(しゅんこう)予定となっている。
デザインプロデューサーの建築家・藤本壮介さんはこの日、照明の位置や明るさなどを確認し、「ライトの色が変わる工夫もあるので、朝から夜までいても楽しんでもらえると思う」と語った。(西晃奈)