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スペイン、メキシコとの「交通発祥記念之碑」を訪れ、太平洋をバックに記念撮影をする両校の生徒たち=2025年7月22日午後4時12分、御宿町
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 千葉県御宿町の御宿中と長野県野沢温泉村の野沢温泉中の生徒が、夏と冬に互いに行き来する「海と山の子交流」が今年、50年の節目を迎えた。野沢温泉中の1年生19人は24日まで2泊3日の予定で御宿町を訪問しており、太平洋の潮風と海の子たちの歓迎を受けている。

 7時間がかりで御宿町に着いた一行は、御宿中の1年生36人が練習してきた野沢温泉中の校歌で迎えられた。事前にオンラインで自己紹介をしていたという生徒たちは打ち解けるのも早かった。

 交流は1976年に始まった。全日本スキー連盟の常任理事だった両町村の関係者が、互いの地元にない自然を体験させたいと話し合い、中学1年生が夏は御宿で海水浴、冬は野沢温泉でスキーに行くかたちで相互に訪問しあってきた。

 御宿中での歓迎会では同中の粕川蒼介さんが「来てくれて、とてもうれしい。楽しい思い出をつくろう」とあいさつ。野沢温泉中の森彩菜さんが「記念の年に来られてうれしい。楽しみにしていました」と応じた。

 その後、両校の生徒は太平洋と町を一望する、日本・スペイン・メキシコの「交通発祥記念之碑」が立つ高台を訪れ、御宿の歴史に思いをはせた。夕方は漁船に分乗して地元の網代湾を周遊すると歓声が上がった。23日は一緒に海水浴を楽しみ、イカの一夜干しづくりを体験した。

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