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 沖縄県の石垣島周辺で、マリンレジャー中におぼれて心停止になった人の7割以上が40~70代の中高年だったことが、県立八重山病院と日本医科大の調査でわかった。調査した医師は「加齢によって心臓や肺の機能が落ち、意識しないところでリスクは高まっている。それを心に留めて楽しんで欲しい」と話す。マリンレジャー中におぼれる事故の詳しいデータは、これまでほどんとなかったという。

 石垣島を含む八重山諸島は、サンゴ礁の海に囲まれ、スキューバダイビングやシュノーケリングの人気リゾート地。一方、レジャー中におぼれる事故も起きており、石垣島にある八重山病院が24時間体制で救急患者を受け入れている。

 今回の調査では、この地域で2021年6月~23年12月に海やプールでおぼれて心停止になった31人の年齢や当時の状況を分析した。データは、救急隊の記録や病院のカルテ、事故報告書から集めた。

 その結果、年齢と性別が不明な2人を除く29人のうち、40~70代が23人を占めた。最多は50代の7人。30代はゼロ、20代と10代は1人、10歳未満の子どもは4人だった。男性は14人、女性は15人だった。

 10歳未満の子どもはいずれもプールでおぼれており、全員が回復していた。一方、10代以上は1人が回復、1人が退院時に昏睡(こんすい)状態で、ほかは死亡していた。

成人の事故 発見から病院まで「平均52分」

 成人では、おぼれているとこ…

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