「銚子港水産まつり」が3日、千葉県銚子市の銚子漁港第3卸売市場を会場に開かれた。実行委員会形式による企画で、約1万人でにぎわった。
長い行列ができていたのは、1回千円で挑戦するサンマのすくい取りコーナーだ。サンマといえば「塩焼き」を思い浮かべる人が多いだろうが、地元・銚子の人たちは「佃煮(つくだに)を作りたい」と話していた。
近年、海水温の変化に伴い、漁場が北上した影響などで、サンマの水揚げ量は2022年がゼロ、23年が約11トンと低調だった。
ただ、今年は水産まつりの前日に、地元の第37傳(でん)丸が帰港した。約50トンを初水揚げし、港は久々に活気づいた。
市漁業協同組合の坂本雅信組合長は「この調子でサンマの群れが三陸沖まで来てくれれば期待できる」と話した。(根岸敦生)