兵庫県・今北葵さん(6)からの質問
ののちゃん 地球儀を見ると、海は陸より広いんだね。
藤原先生 そうだね。地球表面の3分の2は海。火星や金星の表面に地球のような海はない。海があることは地球の特徴で、地球は「水惑星」とも呼ばれるよ。
のの なぜ金星に海がないの。
先生 水が液体でいられる温度や気圧の範囲は狭い。地球より太陽に近い金星や水星だと熱すぎて水が蒸発しちゃうし、地球より遠い火星や木星、土星だと寒くて水は凍ってしまうの。
のの 太陽からの距離がちょうどよかったんだ。
先生 そうね。液体の水がたくさんあったおかげで、地球には生命が誕生して進化した。ののちゃんがいるのも海のおかげ。
のの 地球から海の水ってこぼれ落ちないのかな。
先生 地球上にあるものすべてに、地球の中心に向かって引っ張る力が働いている。ののちゃんにも海水にも働いているから、地球からこぼれ落ちないんだよ。
のの 海はずっと変わらなかったの?
先生 過去には極端に気温が下がり、地球全体が氷におおわれ、雪玉のようになったことがあったと考えられている。生物の大量絶滅も起こったんだ。でも深海まで全部が凍ることはなくて、氷の下には海があったと考えられている。海底には熱水が噴出して水を温める場所もあるし、生き延びることができた生物もいた。
のの よかった。
先生 海の水はずっと同じ場所にいるわけじゃない。太陽の熱に暖められて、水蒸気になって、雲ができ、雨が降る。陸で降った雨は川から海に流れていく。水は海と陸をぐるぐる回っているの。短い時間でみれば水の量は一定で、なくならないから安心して。
ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。[email protected]
のの 長い時間だとどうなる…