12月18日は国連が定める「国際移住者デー」。移住者の社会への貢献をたたえる日です。日本にも、2024年6月末時点で約358万人の海外からの移住者が生活しています。この数は過去最多です。移住者を支援する国際移住機関(国連IOM)の駐日代表に新たに就任したナッケン鯉都(りつ)さんは「移住者のプラスの面にもっと目を向けて」と話します。
――国連IOMはどんな機関ですか。
移民や避難民など国際的に移動する人々の利益も守り支援する国連関連機関です。
避難民のためのキャンプ運営や生活物資の配布、国境管理システムを整備、衛生対策など活動は多岐にわたります。「安全な移住」が目標で、留学など自らの意思で移住する人も支援対象です。180カ国以上に拠点があり、機動力が強みです。
日本では、人身取引の被害者をサポートしたり難民支援をしたりしています。
人身取引被害や国内避難民 日本でも
――日本の人身取引の状況は。
フィリピンなど東南アジアか…