サントリーホールディングス(HD)の会長を辞任した新浪剛史会長は、有名企業の経営幹部を渡り歩くいわゆる「プロ経営者」として知られる。政府の会議の民間議員や財界など幅広い活動をしてきたが、時には物議を醸す発言で注目もされた。
- サントリーHD新浪剛史会長が辞任 サプリメントについて捜査受け
新浪氏は1981年に大手総合商社の三菱商事に入社。2002年に43歳で三菱商事の関連会社であるローソンの社長に就き、海外出店や野菜の販売強化を進めた。
サントリーHDの社長に就任したのは14年10月。同社社長は創業家出身が務めてきたが、新浪氏が初めての外部登用となった。
当時、新浪氏に白羽の矢が立った大きな理由は、サントリーHDが急ぐ「国際化」だった。主力の酒類を中心に国内市場は縮小が避けられず、海外展開を急ぐ必要があった。商社出身で海外事情に明るく、ローソンで経営を担ってきた経歴を買われた。
社長交代を発表した当時、会…