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北極海を漂流する「タラ極地ステーション」のイメージ=タラオセアン財団提供
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 温暖化が加速している北極で、海氷に閉じ込められて漂流しながら、海洋や大気を観測する拠点づくりの計画が進んでいる。20年がかりで、各国の研究者が気候変動や環境変化を探る試みだ。

 拠点の「タラ極地ステーション」となる船は、フランスのタラオセアン財団が建設を進めている。来年1月に完成し、秋に海氷の縁へ航行。海氷に閉じ込められた状態で漂流しながら、2045年まで探査を続ける計画だ。

 財団は06~07年に北極海を約500日間、船で漂流しながら探査したほか、太平洋、南極海、大西洋など、世界各地の海を20年間探査し、科学研究に貢献してきた。その実績をもとに、次に構想したのが、北極海に長くとどまって探査する拠点づくりだ。

 海氷に押しつぶされないよう…

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