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海上自衛隊とフィリピン軍の合同演習中、接近してきた中国海軍のフリゲート艦とされる船=2025年6月14日、南シナ海、大部俊哉撮影

 海上自衛隊の護衛艦「JSたかなみ」とフィリピン海軍のフリゲート艦「BRPミゲル・マルバー」が14日、比ルソン島沖の南シナ海で合同演習を行った。現場は、中国とフィリピンが領有権を争うスカボロー礁に近い、比の排他的経済水域(EEZ)内だ。記者は比艦に同乗し、演習中に中国海軍の艦船2隻の接近を確認した。

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 フィリピン軍によると、ミゲル・マルバーは韓国の造船大手が建造し、今年5月に就役した。排水量3200トン級で、対空・対艦・対潜ミサイルを搭載している。

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フィリピン海軍との合同演習に臨んだ海上自衛隊の護衛艦「JSたかなみ」=2025年6月14日、南シナ海、大部俊哉撮影

 13日夕、比艦はルソン島中西部のスービック海軍作戦基地を出発。翌14日、約100キロ沖までの間で、潜水艦との戦闘を想定した訓練に臨んだ。スカボロー礁から東に100キロ超の距離にあたる。

 「PLAネイビー(中国海軍)だ」

 演習開始から約1時間後、乗…

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