2024年9月、太平洋の島国ツバルで最も人口の多いフナフティ島=ロイター

 国連総会は25日、米ニューヨークの国連本部で、気候変動に伴う海面上昇をテーマとした首脳らが参加するハイレベル会合を初めて開いた。大きな影響を受ける国を代表し、太平洋の島国ツバルのフェレティ・テオ首相は「私たちの文化と国土の存亡の危機だ」と訴え、水没する可能性がある国の国家資格の維持を確認するよう求めた。

 今回の会合は、2年後の国連総会で関連する宣言を採択するための出発点となる。国連のグテーレス事務局長は「土地が失われ、コミュニティーが破壊される」と指摘。影響を受ける国や人たちにとっては「まさに存亡に関わる問題だ」と語った。

 2100年までにモルディブ、ツバル、マーシャル諸島、ナウル、キリバスの5カ国で人が住めなくなるという研究報告がある。

 ツバルのテオ首相は、国が水…

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