陳情を出した常澄中学校の生徒たち=2024年6月12日、水戸市立常澄中学校、富永鈴香撮影
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 中学生が議会を通して大人たちを動かした。

 水戸市立常澄(つねずみ)中学校の生徒たちが、自分たちの通学路にひそむ危険な場所の改善を求める陳情書を水戸市議会に提出。市議会は6月定例会の閉会日である18日、全会一致で採択した。

 この陳情の始まりは授業の一環で、生徒一人ひとりが通学路に危険な場所がないか探したことだった。

通学路の危険な場所、調べ上げた

 常澄中学校は、水戸駅から8キロほど南東で、大洗町との境に位置する。生徒の約9割が自転車通学。5キロ以上の距離を通学する生徒もいる。

 昨年、当時の2年生が危険な場所をたくさん見つけ、整理していった。生徒の代表は11月に水戸市内であったG7内務・安全担当大臣会合の関連イベント「中学生安全サミット」に参加した。

 サミットでは、下り坂では自転車の速度を落とし、狭い道では並走せず1列になって走るなど、自分たちで気をつけていることを発表した。

 終盤には、こう付け加えた…

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