Smiley face
写真・図版
物価

 総務省が20日に発表した8月の消費者物価指数(2020年=100)は、値動きの大きい生鮮食品をのぞいた総合指数が108.7となり、前年同月より2.8%上がった。上昇は36カ月連続。伸び率は前月より0.1ポイント大きく、4カ月続けて拡大した。政府の補助がなくなった電気・ガス料金の値上がりや、コメの高騰が物価全体を押し上げた。

 電気料金は26.2%上がり、前月に続いて2割超の伸び率となった。都市ガスも15.1%上昇。品薄感が強まったコメは、コシヒカリをのぞくうるち米が29.9%上がり、統計のある1976年以降で最も高い伸び率となった。コシヒカリも25.6%上昇し、04年2月に26%超上がって以来の大幅な値上がりとなった。

 政府は電気・ガス料金への補助を8月使用分から一時的に復活している。物価指数には翌月から反映され、この影響で全体の伸び率は0.5ポイントほど縮小する見込みだ。

 一方、8月の生鮮食品もふく…

共有