群馬県桐生市の宝徳寺の本堂が公開され、床に映える新緑のヤマモミジに、参拝者の心は癒やされている。
特別公開「床もみじ」は2015年秋に始まり、春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉の時期に、日数限定で催されている。
寺は緑豊かな山裾にある。その木々が鏡面のような28畳分の漆塗りの床に反射。色鮮やかな「傘」も本堂に。福が「重なる」ようにとの願いが込められている。
カメラを低く構えると、反射した光景をきれいに撮影できる。そのため、参拝者の姿勢は自然と、深く頭を下げた祈りの姿のようになっていた。
金子英宗住職は「寺は修行、癒やし、祈りの場。多くの方に親しんでいただき、日常をリセットする場になれば」。特別公開「新緑の床もみじ」は18日まで。拝観料800円、高校生以下は無料。