Smiley face
写真・図版
川面を照らす火ぶり漁のたいまつの明かり=2024年9月8日午後7時36分、岐阜県下呂市、溝脇正撮影(8秒間露光)
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 炎と音でアユを驚かせて網に追い込む伝統漁法「火ぶり漁」が8日夜、岐阜県下呂市を流れる清流・馬瀬(まぜ)川で披露された。産卵のため川を下るアユの習性を利用した漁法で、秋の風物詩として親しまれている。

 河原のかがり火に照らされながら、地元の有志たちが竹ざおにつるしたたいまつを振り、「ホーホー」とかけ声を上げながら竹棒で川面をたたき、アユを網に追い込んだ。訪れた人たちは、炎が川面を染める幻想的な光景に見入っていた。

 馬瀬川のアユは昨秋、全国で味と形、香りを競う「清流めぐり利き鮎(あゆ)会」で2回目となるグランプリを獲得している。

 火ぶり漁は15、22、29日にも行われる予定。フィッシングセンター水辺の館での観覧は有料で3300円。「アユ講座」があり、網からはずす体験もできる。敷地外からの観覧は無料。問い合わせは南飛驒馬瀬川観光協会(0576・47・2841)へ。(溝脇正)

共有