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2015年に閉館した国立児童館「こどもの城」。多くの人が行き交う青山通り沿いにある=2025年2月28日午前10時28分、東京都渋谷区神宮前5丁目、太田原奈都乃撮影
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 2015年に閉館した国立児童館「こどもの城」(東京都渋谷区)などが建つ一帯の都有地4・5ヘクタールについて、都立中央図書館(港区)を移転して再整備する構想を都が公表した。都心の一等地を活用し、図書館を軸として子どもからお年寄りまで幅広く集えるまちづくりを目指す。

 再開発するのは、渋谷駅から表参道につながる青山通り沿いの「神宮前5丁目地区」。都は2019年9月、閉館したこどもの城の建物と一帯の土地を525億円で国から買い取った。建物を改修し、複合拠点「都民の城」(仮称)として活用する基本計画を公表したが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて計画は見送りになっていた。

 一方、約229万冊を所蔵、約35万冊を開架(24年3月末時点)し、国内の公立図書館では最大級の蔵書を誇る都立中央図書館は、開館から今年で52年が経過。雨漏りや設備の不具合など老朽化が進んだことから、再整備が検討されてきた。

理想は世界の図書館、新たな劇場も整備

 有識者会議の意見をふまえ…

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