人手不足や利用客のマナー違反などを理由に、海水浴場を開設しないケースが相次いでいる。レジャーの多様化などを背景に、海水浴客は20年足らずで4分の1以下に減少。全国の海水浴場の数は30年余りで約7割になった。
1999年には100万人以上の海水浴客でにぎわった神奈川県三浦市の三浦海岸。昨年は約8万人にまで減り、今年は海水浴場が開設されなかった。周辺では「遊泳をお控えください」という掲示が目につく。
海水浴に訪れる親子連れや若者はおり、県は安全対策のためにライフセーバーを配置した。ライフセーバーの男性は「泳ぐのは自己責任。子どもはライフジャケットを着けるなどしてほしい」と話す。
市によると、これまで地元の飲食店などでつくる運営委員会が海水浴場を設置してきたが、財政難などで委員会が解散。海の家の運営者の高齢化や後継者不足もあり、海水浴場の設置が見送られたという。市の担当者は「来年は開設できるように方法を模索している」と話す。
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