ニコラス・クリストフ
私は最近、米国人の成人の半数が未婚であると指摘し、結婚率の低下を嘆くコラムを書いた。結婚歴の長いロマンチストとして、結婚と幸福の相関関係を示す統計に傾斜する私にとって、これは悲しいことに思えた。
読者はそうでもなかった。
特に多くの女性読者は、異性間の結婚は男性を甘やかし、女性を無給の召使にする時代遅れの制度だと断じた。
「結婚は一般的に男性にとって素晴らしいものです」と断言したノースカロライナ州の女性読者のコメントには、2千人以上が賛同し、最も多く「いいね!」がつけられた。妻は介護に追われ、「介護を受ける性は、介護を受けない性より幸せになる 」と彼女は付け加えた。
2番目に多く「いいね!」がついた読者のコメントは、女友達と集まると、「私たちは皆、『二度と結婚しない 』と言います。男性は世話がやける。まるで赤ん坊のようです」という女性からのものだった。
若い女性はリベラルに、若い男性は保守的に
このような懐疑的な意見も、もっともだ。私たち男性は努力を怠ってはいけない。私は、ストレートもゲイカップルも、結婚すると固く信じている。しかし、結婚をめぐる疑問はひとまず置いておく。というのは、女性読者のいらだちの爆発は、これは逸話のようだが、先進国全体で男女間の政治的、文化的、社会的格差が拡大しているという多くの調査結果と一致しており、そこに私は興味をそそられるからだ。
グローカリティーズ調査グル…