栃木県

 国土交通省関東地方整備局は17日、渡良瀬川支流に汚水が流出する事故があった、と発表した。原因は排水処理施設で起きた銅線窃盗により、正規の処理ができなくなったためだという。

 同整備局によると、13日に栃木県小山市と野木町の2カ所の排水処理施設で配線盗難被害が発生。電気機器が正常に稼働しなくなった。両市は塩素を投入する簡易処理をした上で渡良瀬川支流の与良川に放出。ただ、17日午前まで同整備局に報告をしておらず、水質事故扱いにしたという。

 汚水の排出は同日夕方までに止めた。流出量は毎秒最大0.006立方メートルで、渡良瀬川の河川水量の約8千分の1。簡易の水質検査では「問題となる数値は出ていない」(同整備局)という。

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