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 立憲民主党の野田佳彦代表は20日の記者会見で、首相在任中の2012年に渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆と会食した際、東京都による尖閣諸島購入を掲げ、国有化に反発する石原慎太郎都知事(当時)を説得してくれるよう依頼していたことを明かした。渡辺氏からその後の連絡はなかったが、石原氏との対立は「見事に収まった」という。

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 尖閣諸島をめぐっては旧民主党の野田政権時の2012年4月、石原氏が都が購入する計画を表明。野田政権は、石原氏主導の購入が中国側の強い反発を招くとの懸念から、同年9月に国が民間から買い上げて国有化した。

 野田氏は国有化直前の同年8月の首相公邸での渡辺氏との会食について、「国内でハレーションが起こらないようにしたかった。石原氏とも競争だったので、石原氏を静かに収められるのは誰かと考えた時に、渡辺氏だった」と振り返った。

 会食では、渡辺氏が「要件は何だ?」と尋ね、野田氏は3分ほどで説明。渡辺氏は「わかった」と応じたという。

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