【将棋中継】佐藤天彦九段ー渡辺明九段 トップ棋士10人の一斉対局、全局中継【第83期将棋名人戦・A級順位戦】

対局を待つ渡辺明九段=2025年1月28日午前9時50分、東京都渋谷区の将棋会館、北野新太撮影

 東京・将棋会館で28日に指された将棋の第83期名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)で、渡辺明九段(40)が脚の不調から「対局の続行が困難」として、対局の途中で投了した。昨年12月にもA級順位戦で同様の理由で投了しており、2局続けて不本意な形での終局となった。

 渡辺九段は昨年5月に左脚の前十字靱帯(じんたい)断裂のけがを負い、手術のため昨年12月19日~今年1月20日まで休場した。この日のA級順位戦が、休場明けに実際に指す初めての対局だった。

 渡辺九段はこの日、将棋会館の椅子対局室で佐藤天彦九段(37)との対局に臨んだが、午後6時に40分間の夕食休憩に入ったタイミングで、脚の不調を理由に続行が困難であることを主催者に伝えた。同40分の対局再開後、立会人が対戦相手の佐藤九段に伝え、渡辺九段の投了という形で終局した。A級順位戦の持ち時間は各6時間で、互いに約2時間以上を残す中盤の局面だった。

 渡辺九段は取材に対し「脚の感覚がなく、同じ姿勢で対局を続けるのが難しい」と話した。

 佐藤九段は「(途中で投了し…

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