左ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂の影響で休場していた将棋の渡辺明九段(41)が17日、4カ月ぶりの復帰戦を勝利で飾った。
対局は、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第84期名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)1回戦で、相手は佐々木勇気八段(30)。持ち時間は各6時間で、正午の昼食休憩まで11手、午後6時の夕食休憩まで26手しか進まない超スローペースの展開になった。
けがの影響も懸念される深夜の戦いになったが、乱れない指し手を貫き、82手で勝った。終局時刻は午後11時41分。ブランクを感じさせない勝局だった。
局後は「すごい久しぶりだったのでいろんなことを考えながらやっていました。手将棋(力戦)になって、工夫が足りずイマイチな形になっちゃったなと」と振り返った。
回復具合については「言い方…