政府は18日、2035年度の新たな温室効果ガス削減目標(NDC)を含む地球温暖化対策計画を閣議決定した。35年度に13年度比で60%削減する。目標は同日、国連の気候変動枠組み条約事務局に提出した。
削減目標については、昨年11月に政府案が示された。35年度に13年度比60%減、40年度に73%減とし、50年の排出実質ゼロをめざす。目標の議論を続けてきた環境省と経済産業省の合同審議会では、この数値でも達成は難しいとの声が出た一方、先進国としてさらに数値を引き上げるべきだとの指摘もあった。
パブリックコメントには3千件以上の意見が届き、目標について引き上げを求める意見が8割以上を占めたという。ただ、環境省は審議会でも類似の観点からの議論があったとして「政府案を変えるようなものは見当たらなかった」としている。
NDCは2月10日までの提…