火災現場では自衛隊ヘリによる消火活動が続いていた=2025年3月4日午前8時44分、岩手県大船渡市、西岡臣撮影

 岩手県大船渡市の山林火災は4日、発生から1週間がたっても延焼が続き、市の面積の8%にあたる2600ヘクタールが焼けた。世界的にも山火事による焼失面積は増える。なぜ消し止めることが難しいのか。

  • 【写真と地図で見る】大船渡の山林火災

急峻な地形も要因

 消防や自衛隊などが地上と空から消火活動を続けるが、発生から1週間たった4日現在でも鎮圧のめどがたたない。延焼の食い止めが難しい理由はどこにあるのか。そして、山林火災が各地で相次いでいるのはなぜなのか。

 消防関係者によると、燃えている樹木は油の多い松などで、水をかけてもなかなか火が消えないという。さらに、落ち葉や枯れ枝が厚く堆積(たいせき)していて、表面の火が消えても落ち葉の中に残った火だねからまた燃え広がる可能性がある状況だという。

 森林総合研究所(茨城県つく…

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