五回途中から登板し、好投した佐賀学園の冨永龍希投手=2025年7月11日午後5時56分、さがみどりの森、岡田将平撮影

 (11日、第107回全国高校野球選手権佐賀大会2回戦 佐賀学園5―2唐津工)

 五回裏1死満塁のピンチ、佐賀学園の冨永龍希投手(2年)は小走りでマウンドに上がった。「周りを見て笑顔で落ちついて投げよう」。緊張もしたが、楽しむことを意識したという。

 先発した坂口晟颯投手(1年)が制球に苦しみ、押し出し四球で勝ち越しを許した直後。「坂口ががんばって五回まで投げた。次は自分が抑える」。後続2人を打ち取り、無失点で切り抜けた。

 七回には自身の安打も含め、1死満塁の好機をつくると、西村綱騎選手(1年)の適時打で逆転の本塁を踏んだ。「まず1勝し、次につながる流れができた」と前を向いた。

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