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関東第一―東海大相模 七回表関東第一無死、高橋は先制の本塁打を放ち、ガッツポーズ=小林一茂撮影
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 第106回全国高校野球選手権大会準々決勝で勝った関東第一(東東京)は抽選の結果、21日の第1試合(午前8時開始予定)で神村学園(鹿児島)と戦うことになった。甲子園での対戦は初めて。ともにまだ本調子ではない主砲の出来や、投手の継投のタイミングが鍵になりそうだ。

 2年連続4強の神村学園は強豪校に競り勝ってきた。木更津総合(千葉)との初戦は8―5、中京大中京(愛知)との2回戦は4―3と厳しい戦いになった。今大会躍進した大社(島根)との準々決勝では、選手が攻守で気迫を前面に出し、大社の勢いを止めた。

 投手陣は、エース左腕の今村(3年)と早瀬(2年)が軸。今村は1、2回戦、早瀬は3回戦で完投し、スタミナがある。大社戦は2人の継投で抑えた。

 打撃は4試合で計43安打、27得点と爆発力がある。それまで当たりがなかった4番正林(3年)は大社戦で終盤、貴重な追加点となる適時打を放った。準決勝では、正林の調子が大きな鍵になりそうだ。

 一方、関東第一も3回戦で明徳義塾(高知)、準々決勝で東海大相模(神奈川)と優勝経験のある強豪との試合を1点差でものにしてきた。

 投手陣は速球派のエース右腕・坂井(同)と、制球力が持ち味の左腕・畠中(同)が二枚看板。畠中や坂本(2年)が先発し、坂井が継投するパターンで相手打線を抑えてきた。坂井は今大会11回3分の2を投げて無失点。捕手の熊谷(3年)が好リードで投手陣を支えている。

 打線は4番で主将の高橋(同)が東海大相模戦で今大会、初本塁打と復調の兆しを見せているのが好材料。少ない安打で得点に結びつける意識が徹底されていて、機動力もある。(中村英一郎)

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