カンサイのカイシャ ここがオモロイ!
安さと便利さを追求してきた現代の生活に欠かせない素材、プラスチック。一方で膨大な消費と廃棄は深刻な環境問題の原因ともなっています。そんな中、長崎の離島・対馬に漂着した海洋ごみを自社製品の原料に利用する企業が「海なし」県にありました。
海岸は漂着したごみで埋め尽くされていた
奈良県生駒市の工業団地に営業本部と工場を構える「リングスター」は、プロ向けの工具箱や釣り道具箱のメーカーとして知る人ぞ知る存在だ。
かつて工具箱といえば、金属製が一般的だった。同社も金属製品を手がけるが、頑丈でもネックとなるのは重さだった。
1990年、同社はプラスチックを使った軽い工具箱の製造に乗り出す。だが、従来のプラスチックを使った試作品は強度が足りず、落下テストでは次々と壊れてしまった。
試行錯誤の末にたどり着いた…