能登復興支援プロジェクト「スキップとローファーと能登」のサイトのイメージ=講談社提供

 能登半島地震の被災地復興を支援しようと、石川県奥能登出身の高校生が主人公の漫画「スキップとローファー」の特設サイトが立ち上がった。サイトを訪問して第1話を読むと、1人につき100円が石川県に寄付される。作品は講談社の「月刊アフタヌーン」で掲載されており、同編集部が企画した。

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 「スキップとローファー」は、中学卒業を機に奥能登から上京し、東京の進学校に通う高校生・岩倉美津未を主人公に、友人たちとの関わりを通じての成長や心の機微を描くスクールライフコメディー。心の支えになっている家族や幼なじみが暮らす架空の町は、石川県珠洲市がモデルになっている。連載は2018年から始まった。

 作者の高松美咲さん(富山県出身)は、24年3月発行の10巻の巻末で、祖父母が地震で亡くなったことを明かし「どれだけ長い戦いになるのか想像もつきません」とした上で、「どうか長期的な関心をお寄せください」と呼びかけた。

 その後、高松さんと同編集部は同年6月までに、計約2200万円を被災地に寄付した。今回の特設サイト「スキップとローファーと能登」の立ち上げについて、金井暁編集長は「継続的に注目点を作りたい、気付いてもらうきっかけを発信していきたい」と話す。

 特設サイトは25年1月22日までの期間限定で、自然豊かな能登の風景も描かれた1~3巻が無料で公開されている。編集部からの寄付金の上限は1千万円としている。特設サイトのURLはhttps://skiloa.kodansha.co.jp

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