「青森からの挑戦状」をうたい、「難しすぎる」とSNS上でも話題になった、6面立体パズル「ルービックキューブ」の青森版。青森県内での売れ行きが好調なことから、県外での販売も今月始まり、都内のアンテナショップでは当初入荷分が初日に完売するほどの人気となっている。
青森版ルービックキューブの名は「アオモリックキューブ」。県職員の三上悠維(ゆい)さん(34)が考案・企画し、昨年10月に県内で限定発売された。県産リンゴ6種が各面にプリントされ、基調はすべて赤。外箱に「難易度MAX」「青森からの挑戦状!」と書かれた通りの難しさに、絵柄の美しさや愛らしさもあいまって話題となり、千個が1カ月余りで完売した。
各面を彩るリンゴ6種はふじ、ジョナゴールド、世界一、紅玉、千雪(ちゆき)、陸奥(むつ)。三上さんが、市場に出回っている県産リンゴ約40種類から、県民になじみの深い品種や、見た目が特徴的な品種を選んだ。後者の一つが千雪。雪が降ったような点々模様があり、空気に触れても変色しにくい品種として知られる。
青森県にリンゴが植えられて150周年の今年、節目をPRする商品の一つとして、県外でも発売されることになった。
東京都千代田区にある「あおもり北彩館東京店」では発売日の5月3日、開店当初から商品の前で足を止める人の姿が目立った。千葉県から訪れた渡辺薫さん(68)は「ルービックキューブが得意な(小学生の)孫にあげます」。美食家だった父親が同店の常連でリンゴジュースをよく買っていたので、青森のリンゴには特別な思いがあるという。「楽しめて、リンゴの種類の勉強にもなりそう。買えてよかったです」と話した。
他に大阪、神戸、仙台の各店舗でも新たに発売され、県内11店舗でも取り扱う。
考案者も完成まで2日「こんなに難しいのに…」
県観光政策課の担当者で、3…