劇作家・作家の井上ひさしが太平洋戦争前夜の庶民の暮らしを描いた音楽劇「きらめく星座」が、8月30~31日に博多座(福岡市博多区)で上演される。出演する福岡県出身の俳優、瀬戸さおりさんがこのほど取材に応じ、「大好きな福岡で、奇跡がたくさん詰まった作品を上演できて本当にうれしく思います」と、公演への思いを語った。
物語の舞台は1940(昭和15)年の東京・浅草。レコード店「オデオン堂」では、家族4人と間借りしている2人が仲良く生活していた。ところが、陸軍に入隊した長男が脱走し、一家は「非国民」と呼ばれることに。
思案の末、瀬戸さんの演じる長女・みさをが、文通相手の傷痍(しょうい)軍人と結婚。一転して「美談の家」になるが、ジャズや歌謡曲を愛する住人らと、軍歌一辺倒の夫は何かとぶつかり合う。
井上の実体験を反映させた作…