「天空の花畑」と呼ばれる場所が、香川県の離島・志々島(三豊市)にある。
急勾配の斜面を芝桜やネモフィラが埋め尽くし、花畑越しに瀬戸内海の多島美が見渡せる。頭上には、青い空が広がる。
その眺めから、いつしかそう呼ばれるようになった。
花畑をつくっているのは、島生まれ、島育ちの高島孝子さん(89)と、その息子夫婦の直宏さん(62)と千鶴さん(59)だ。
かつて「花の島」だったこの島は、一度、その歴史に幕を下ろしたが、高島さん家族の思いが再生させた。
春になると、多くの来訪者が「天空の花畑」をめあてに志々島に足を運びます。花農家がいなくなったこの島で、再び花を育てるようになったのは、孝子さんを元気づけるために千鶴さんがとったある行動がきっかけでした。
志々島は、温暖な気候を生か…