温暖な瀬戸内海にある小豆島(香川県)で、「みかんのわいん」が完成した。
原料のミカンも、発酵させるための酵母も、醸造所も、全てが島内のものという100%小豆島産ワイン。Uターンを含む3人の移住者が、それぞれの知恵と技術を結集し、島の魅力をギュッと詰め込んだ。
透明なボトルに赤い丸が印象的な「みかんのわいん」。かんきつの酸味を生かしつつ、ほのかな甘口に仕上げられている。
ビンの中で二次発酵させる「みかんのわいん すぱーくりんぐ」も同時に発売した。アルコール発酵によって発生する微炭酸が特徴で、月日が経つごとに発酵が進み、辛口へと変化する。
ワインづくりが動き出したのは、昨年12月のことだ。土庄町の農林水産課職員の仲介で、いずれも町内にある「文次郎農園」の太田翔さん(38)と、「224ワイナリー」の志賀隆太さん(58)がつながった。
太田さんのミカン畑に志賀さんが訪れ、農薬や化学肥料を使わないミカンを皮ごとかじり、「いけると思った」。
太田さんのミカンの味を残すため、志賀さんが使うことにしたのは、「オリーブ花酵母」だ。
ひょんなことから島内の3人がつながり、小豆島産100%のワインづくりが進行していきます。
実は、太田さんも、志賀さんも、松井さんも、島に移住してくる前には、現在とは別の職に熱を注いでいました。
この酵母は、老舗のしょうゆ…