ミカンやかんきつの加工品を販売する文次郎農園の太田翔さん=2024年5月14日午前11時33分、香川県土庄町肥土山、内海日和撮影
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 温暖な瀬戸内海にある小豆島(香川県)で、「みかんのわいん」が完成した。

 原料のミカンも、発酵させるための酵母も、醸造所も、全てが島内のものという100%小豆島産ワイン。Uターンを含む3人の移住者が、それぞれの知恵と技術を結集し、島の魅力をギュッと詰め込んだ。

 透明なボトルに赤い丸が印象的な「みかんのわいん」。かんきつの酸味を生かしつつ、ほのかな甘口に仕上げられている。

 ビンの中で二次発酵させる「みかんのわいん すぱーくりんぐ」も同時に発売した。アルコール発酵によって発生する微炭酸が特徴で、月日が経つごとに発酵が進み、辛口へと変化する。

 ワインづくりが動き出したのは、昨年12月のことだ。土庄町の農林水産課職員の仲介で、いずれも町内にある「文次郎農園」の太田翔さん(38)と、「224ワイナリー」の志賀隆太さん(58)がつながった。

 太田さんのミカン畑に志賀さんが訪れ、農薬や化学肥料を使わないミカンを皮ごとかじり、「いけると思った」。

 太田さんのミカンの味を残すため、志賀さんが使うことにしたのは、「オリーブ花酵母」だ。

 ひょんなことから島内の3人がつながり、小豆島産100%のワインづくりが進行していきます。
 実は、太田さんも、志賀さんも、松井さんも、島に移住してくる前には、現在とは別の職に熱を注いでいました。

 この酵母は、老舗のしょうゆ…

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