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たいまつの明かりに照らされて浮かび上がる東大寺二月堂(長時間露光)=2025年3月1日午後7時5分、奈良市、白井伸洋撮影
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 奈良の東大寺二月堂で1日、奈良時代から続く法要「修二会(しゅにえ)」(お水取り)の本行が始まった。長さ約6メートルの「お松明(たいまつ)」が舞台を駆け巡り、無病息災をもたらすとされる火の粉を散らした。

 修二会は大仏開眼と同じ752年に始まり、今年で1274回目。練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる僧侶たちが堂にこもり、14日まで毎日6回、本尊の十一面観音に世の人々の罪を懺悔(さんげ)し、世界平和や五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る。

 午後7時すぎ、堂内に入る練行衆の足元を照らすための松明が次々と舞台に。担ぎ手の童子(どうじ)たちによって欄干から突き出され、火の粉が大きく舞う様子などを拝観客らが見守った。

無言で一汁二菜

 大仏が開眼した752年に始まり、今年で1274回目を迎えた東大寺二月堂(奈良市)の修二会(しゅにえ)(お水取り)は1日、本行に入った。

 練行衆(れんぎょうしゅう)(こもりの僧)はこの日の朝、「和上」を務める上司永照・持宝院住職から戒を授けられた。

 正午から、練行衆は参籠(さ…

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