青森県内は昨年末からの大雪で、平年を大きく上回る積雪になっている。県知事が「今回の豪雪は災害」と危機感を表明する中、屋根の雪下ろしで2人が死亡し、交通機関を中心に市民生活に混乱が生じている。
津軽地方を中心に一時平年の3倍以上の積雪があったが、6日は気温が上がった。ただ、気象庁によると、午後4時時点の積雪は青森市酸ケ湯で374センチ(平年比181%)、青森市中心部で111センチ(同278%)、野辺地町で64センチ(同356%)。雪下ろし中の死亡事故も起き、県内では6日までにいずれも70代の男性2人が死亡し、12人が負傷した。
官公庁や企業の多くが仕事始めとなった6日も交通機関の乱れは続いた。JR津軽線(青森―蟹田間)は5日から全面運休、奥羽線、大湊線、青い森鉄道も一部運休し、航空便も4日までに計27便が欠航した。
弘前市の弘前公園では松や桜の木が複数倒れ、さらに倒木の恐れがあり、市は公園の大部分を立ち入り禁止にした。宮下宗一郎知事は6日の会見で、「これからが降雪のピーク。1月末から2月の中旬下旬までが最も雪が降る季節。安全策をしっかり取ってほしい」と呼びかけた。
年末年始に「日本海寒帯気団収束帯」
気象庁によると、年末年始に…