熊本市東区の光輪寺が運営する光輪保育園で12日、園児たちが炊き出しを体験し、熊本地震の追悼法要に参加した。8年前の地震当時は生まれていなかった子どもたちに地震の記憶を継承しようという試みだ。
この日は、同じ浄土真宗のつながりで地震直後に福島県二本松市から駆けつけた真行寺の佐々木道範住職(51)も参加した。
例年は、福島の「いも煮」を作るが、今年は石川のソウルフードである「とり野菜みそ」を使った鍋にした。佐々木住職や光輪寺の山田敬史住職(51)らは1月以降、能登半島地震の被災地に支援に入った。そこで教えてもらった味だ。
年長組の園児20人は、包丁の使い方を教わりながら、ダイコン、ニンジン、ハクサイを切ったり、熊本名物の「南関あげ」を細かく手で割ったりして、炊き出しを手伝った。
下準備が終わると、寺の本堂…