ハン・ガンさん=2024年4月 この世の最も残酷な場所から響いてくる、あまりに親しみに満ちた声。血の通った、そして血を流しつづけている人類の小さな声。 ハン・ガンの小説にはそれが充満している。 「歴史的トラウマに立ち向かい、人間の命のはかなさをあらわにした強烈な詩的散文」 授賞理由のこの部分を読んだとき、とても韓国らしいと…