無断で20日以上欠勤したとして、海上自衛隊呉地方総監部(広島県呉市)は10日、基地業務隊の海士長(25)と教育隊の2等海士(20)をそれぞれ懲戒免職処分とし、発表した。
総監部によると、部隊勤務前に基礎を学ぶ「教育隊」にいた2等海士は昨年6月24日の始業時刻に出勤せず、行方がわからなくなった。同29日に本人から「実家に戻った」と連絡があったが、その後再び所在不明となったという。2等海士は同17日、隊の上司に「退職したい」と相談していた。
海士長は総監部で会計や施設整備を担当する隊にいたが、昨年5月7日、勤務開始時刻に出勤せず、そのまま連絡が取れなくなっているという。
総監部は3月14日にも、護衛艦「さざなみ」に所属する30代の3等海曹を懲戒免職処分とし、発表している。3等海曹は昨年9月、呉市内に停泊していたさざなみに出勤せず行方がわからなくなったが、さざなみが長崎県佐世保市に寄港した際、乗員が市内にいる3等海曹を偶然見つけた。