Smiley face

 採血のため医療機関を訪れる親子らに向け、作られた絵本がある。題名は「コロとカラのびょういんえほん 採血ってなぁに?」だ。子どもにとって注射は苦手なもの。この絵本は採血でどんなことが起きるのか、やさしい言葉で解説しており、全国の医療機関で手に取る子どもたちが増えている。

 登場するのは遠い星からやってきた双子のコロとカラで、採血が必要な理由や使う道具、手順を学ぶことができる。子どもの意見を引き出しやすいように、「さいけつするときの しせいは どれを えらんでもいいよ」「あなたが ほっとする しせいを えらんで おしえてね」など対話形式で進む。

写真・図版
「コロとカラのびょういんえほん 採血ってなぁに?」

 絵本を考えたのは東京都内に住む村田友梨さん(37)。現在、都内の複数のクリニックで看護師や事務長として働く。小児科で働いていた際、医療行為を受ける子ども本人への説明が不足しているのではないか、という思いを抱いたことが、きっかけになった。

 「医師は医療行為について説…

共有