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インタビューに答える小池百合子・東京都知事=2025年1月6日午後3時49分、東京都庁、太田原奈都乃撮影

 出産時の痛みを麻酔でやわらげる「無痛分娩(ぶんべん)」について、東京都が2025年度から都内の妊婦に対して費用を助成する方針を固めた。少子化対策の一環で、都によると、都道府県で初めての取り組みになるという。

 都関係者によると、助成の対象は、都内の医療機関で無痛分娩をする都内在住の妊婦とする方針。無痛分娩は通常、10万~15万円ほどかかることが多いとされ、その自己負担額をできる限り軽減することをめざして助成額を調整している。

 日本産婦人科医会によると、総分娩数に占める無痛分娩の割合は17年は5.2%だったが、22年には11.6%と増加傾向にある。厚生労働省の調査では23年度、正常分娩の出産にかかった費用は東京都が62万5372円と全国で最も高く、国の出産育児一時金(50万円)を超えるうえ、無痛分娩を選ぶとさらに負担が増すことになる。

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 小池百合子知事は昨年7月の…

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