人工知能(AI)の利活用推進などを目的とする政府のAI戦略本部が12日に初会合を開いた。社会に浸透するなかで、AIが悪用され、人権侵害や民主主義の混乱を引き起こす深刻なリスクも無視できなくなっている。日本でとくに喫緊の課題となっているのが「ディープフェイクポルノ」と「外国勢力による影響工作」だ。
ディープフェイクポルノは、実在する人の顔に性的な画像を合成したもの。AIの画像生成技術が飛躍的に向上したため、よりリアルに、より簡単に作れるようになっている。
同級生や知人のディープフェイクポルノを勝手に作って拡散する事件は各国で社会問題化している。警察庁によると、日本でも昨年受けた相談や通報は100件を超えた。
18歳未満の性的画像などは…