名古屋工業大学(名古屋市昭和区)などの研究グループは今月1日から、1週間先までの熱中症搬送者数を1日ごとに予測し、専用サイトで無料公開している。昨年度は東京、大阪、愛知など8都道府県で試験運用を実施したが、今年度から精度を高めて対象地域を全国47都道府県に拡大した。熱中症への注意喚起や搬送態勢の備えなどに応用が期待される。
当日の気温のほか、過去数日の気象条件などから暑さ慣れの程度を推定、考慮し、熱中症搬送者を屋内と屋外とに分けて予測。
専用サイトでは、都市によって搬送者数が異なるため、その都市の過去5年間の最大値の平均と比較し、その日の予測が「5%未満」から「70%以上」の5段階に色分けして表示した。1日ごとの実測値と予測値の比較などのグラフも掲載する。
名工大の平田晃正教授らの研…