5日午後4時時点の最高気温の分布図。西日本から東北南部にかけて猛暑日(紫部分)が続出した=気象庁ウェブサイトから

 東京消防庁によると、東京都内(稲城市と島嶼(とうしょ)部を除く)では5日午後3時現在、熱中症とみられる症状で23~90歳の男女計55人が救急搬送された(速報値)。うち70代の男性2人が重症で、23人が中等症という。

 年代別では、70代が最も多く17人で、次いで80代が14人。20代も女性2人が搬送された。

 気象庁によると、都内では5日、青梅市と八王子市で36・2度を記録。ほか3地点でも猛暑日(35度以上)を観測するなど、13地点で今年の最高気温を更新した。(高島曜介)

埼玉で66人、神奈川で40人搬送

 埼玉県消防課によると、5日午後4時時点で、県内で66人が熱中症の疑いで救急搬送された。24人が中等症で、65歳以上の高齢者は44人いるという。

 埼玉県内の各地で猛烈な暑さとなり、最高気温は鳩山町で36.6度、熊谷市で36.4度、さいたま市で36.3度を記録。県内5地点で今年の最高気温となり、全8地点で猛暑日となった。(中村瞬)

 神奈川県によると、5日午後3時時点で、県内で40人が熱中症の疑いで救急搬送された。内訳は重症3人、中等症15人、22人。65歳以上の高齢者が26人と半数以上を占めた。県内では各地で厳しい暑さとなり、最高気温は海老名市で34.9度、小田原市で34.7度、横浜市中区で34.3度を記録。藤沢市の辻堂では33.1度と今年最高の暑さとなった。

静岡では33人、2人重症

 静岡県によると、5日は午後3時半時点で、県内で33人が熱中症の疑いで救急搬送された。このうち、富士市で自宅の庭先で倒れていた90代男性と、御前崎市で路上に倒れていた90代女性の2人が重症という。

京都では児童2人が搬送

 5日正午ごろ、京都市東山区の市上下水道局蹴上浄水場の職員から「社会科見学中の児童8人が気分不良を訴えている」と119番通報があった。市消防局によると、小学4年生の児童たちで、熱中症の疑いで2人が病院に搬送された。意識はあり、軽症とみられるという。残り6人は症状は軽く、搬送はされなかったという。

 京都地方気象台によると、5日正午時点の気温は京都市中京区で35・8度を記録。府内各地で猛暑日となっている。

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