名古屋鉄道が神宮前駅近くに開業した商業施設「あつたnagAya」=2025年7月10日、名古屋市熱田区、高橋豪撮影

 名古屋市の熱田神宮(熱田区)に「外苑」を――。こんな目標を掲げ、名古屋鉄道など民間が主導するまちづくりプロジェクトが立ち上がった。参拝客年間約700万人というポテンシャルを生かし切れていないという課題が、地元の結束を呼び込んだ。

 「空いた土地に新しい建物ができ、人が集まって、熱田神宮へも足を運んでくださることが一番の喜びです」。14日に熱田神宮会館で開かれた発表会で、千秋季頼(すえより)宮司が集まった関係者100人ほどを前に語った。

 神宮を内苑、周辺地域をその外苑と位置づけ、呼応しながらにぎわいを生み出すというコンセプト。芸術文化、スポーツの施設やイチョウ並木で知られる東京・明治神宮にあるような、外苑と呼ばれるエリアはこれまで熱田にはなかった。

■建設ラッシュが呼び水に…

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